一善がみなさまと一緒になって考える「コロナ後のあたらしい 葬儀のかたち」
コロナ禍に関係なくこの20年ほどの期間で、葬儀参列者の減少が顕著になってきました。
要因として挙げられるのが、
①高齢化によって故人の社会参加・交際範囲が減っている。
②地域社会におけるコミュニケーションの希薄化によって、地域と断絶した高齢者の増加。
③少子化や未婚化の進行による家族構成員の減少。
といったことです。
そして、コロナウイルスによって葬儀の縮小ムードが一気に高まり社会に定着しました。
おそらく葬儀の小規模化は今後も継続していくことでしょう。
そんななか《Vol.1》に記したように、葬儀後なにか消化しきれない気持ちが残るというご遺族が増えているという現実もあります。そういったご遺族を生み出した原因は、葬儀を小さくすることに伴って、葬儀を「簡単」にしてしまったことにあるのかもしれません。
コロナ禍以降、明らかに葬儀のカタチは変わりました。
何が正しい葬儀なのか、みんな迷っているように感じます。
しかし、社会状況が変化したいま、コロナ禍以前の葬儀に戻すことは現実的といえません。きっと葬儀を元に戻すという方向ではなく、新たなかたちを作り上げていくという姿勢が大切になってくるのではないでしょうか。
ご遺族、参列者、葬儀業者といった葬儀に関わるすべてのひとが、新しい弔いのかたちに進んでいくという意識を持つ必要があるのかもしれません。